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Avenue of Mysteries (英語) ペーパーバック
John Irving
Black Swan
¥ 1,239
(2016-06-07)

John Irving 新作ペーパーバック。
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
ジョン・アーヴィングとギュンター・グラス

John Irving


先日、ドイツのノーベル賞受賞作家ギュンター・グラスが死去しました。グラスを尊敬する作家に挙げていたジョン・アーヴィングも何かコメントをするのではないかと思っていたところ、ガーディアン誌のサイトに追悼文を発表したようです。


ギュンター・グラスは映画にもなった『ブリキの太鼓』を書いた作家ですが、私自身も原作、映画共に大好きな作品です。ガルシア・マルケスも亡くなってしまったし、巨匠と呼ぶにふさわしい作家がだんだんいなくなってきました。アーヴィングには長生きしてもらって、もっともっと作品を書いてもらいたい。グラス氏のご冥福をお祈りすると共に、アーヴィングの健康と長寿もお祈りしておきたいと思います。


★追悼文はこちら

http://www.theglobeandmail.com/globe-debate/an-unanswered-letter-from-gunter-grass/article23965678/



この追悼文の冒頭に以下のような文章があります。


On my desk in Toronto is an unanswered letter from Günter Grass, mailed from Lübeck on March 23. I’m sorry I didn’t answer him before he died.


グラスから手紙をもらっていたのだが、彼が死ぬ前に返事を出せなかったという内容。 アーヴィングとグラスには関係のない話になってしまうけれど、誰がいつどうなるかなんて分からない。だからメールや手紙にはできるだけ即レスを心掛ける。できるのにしなかったという後悔が一番辛いですからね。待っている相手の気持ちを考え、とりあえずでもいいから今できる範囲での返事をするよう気を使います。


このアーヴィングの文章を読んで、彼の後悔はどれほどだろうかと思いました。まあ、そこは作家ゆえのフィクションもあり得ますが、たとえそうであっても、そういう状況はひどく悲しいということを表現しているものだと思います。

| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
Avenue of Mysterys
John Irving
Simon & Schuster
¥ 3,597
(2015-11-03)

John Irving 新作。2015/11/3発売予定。本日予約しました! 


| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
ひとりの体で(上)
ひとりの体で 上ひとりの体で 上
(2013/10/31)
ジョン アーヴィング

商品詳細を見る

§…読書中…§

美しい図書館司書に恋をした少年は、ハンサムで冷酷なレスリング選手にも惹かれていた――。小さな田舎町に生まれ、バイセクシャルとしての自分を葛藤の後に受け入れた少年。やがて彼は、友人たちも、そして自らの父親も、それぞれに性の秘密を抱えていたことを知る――。ある多情な作家と彼が愛したセクシャル・マイノリティーたちの、半世紀にわたる性の物語。切なくあたたかな、欲望と秘密をめぐる傑作長篇。
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
In One Person
■ 原書

<Hardcover>

IN ONE PERSONIN ONE PERSON(2012/05/08)JOHN IRVING商品詳細を見る


<Paperback>

IN ONE PERSONIN ONE PERSON(2013/03/19)JOHN IRVING商品詳細を見る


In One PersonIn One Person(2013/03/14)John Irving商品詳細を見る




[MY OWN REVIEW]

IN ONE PERSON
(2012)
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
A Sound Like Someone Trying Not to Make a Sound
A Sound Like Someone Trying Not to Make a SoundA Sound Like Someone Trying Not to Make a Sound
(2004/09/28)
John Irving

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この絵本のもとになっている話は、『A Widow For One Year』 (邦題 『未亡人の一年』)の作中作。以前から、単独で出版してほしいと思って思っていたので、こうして絵本になったことは非常に喜ばしい。


●ジョン・アーヴィングの児童文学
http://schazzie.finito.fc2.com/irving_ted.html

この「ジョン・アーヴィングの児童文学」は、私のサイトの1ページですが、単独出版を願ってかなり前に作ったもので、「A Sound Like Someone Trying Not to Make a Sound」のほか、同作中作2作をまとめたものです。ご参考までに。
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
ジョン・アーヴィングのインタビュー

ビデオクリップ

<ニューヨーク・タイムスのインタビュー>
※Requires Real Player



小説論

─「長編の執筆において、書き手は、物語のピークをどこにもってくるかを決断しなければならない。私の場合、細かなディテイルは別にして、大筋は書き始める前から頭の中に描かれている。あいまいで、明瞭さを欠くトーンの小説もあるが、どうも感心しない。ポストモダンと呼ばれる文学やある種の現代文学は、意図的に話の筋を無視して書かれている。しかもそれらはどんな展開になるか見当もつかないまま、書き始められる。
ポストモダン小説ではそうした手法がトレードマークとなり、知的遠隔法などと呼ばれている。しかし、それはレポーターの仕事だ」

─「私の小説のルーツは、ディケンズ、エリオット、ハーディといった19世紀の文学で、著者が物語、人物すべてを掌握している作品群だ。彼らの小説こそは、私にとっての文章モデルたりうるし、ベストと呼ぶに値する文学だと思う」

(『海外作家の文章読本』海外作家の仕事場、アメリカ篇2)



トム・ウルフについて

─「トム・ウルフが過激な表現に走りたがるのも、彼の文章に文学的繊細さが欠如しているからだ。それはジャーナリストとしての立場であって、小説家としてではない。彼の人物描写は愛すべき人間とは対極にある冷酷さをもち、いささかも興味が持てない。おまけに、あの文章表現の粗悪さときたら!攻撃的であるばかりで、その目的がいっこうに伝わってこない。まるで、手持ちカメラだけで撮った、長時間の映画を見ているような気分だ」

(『海外作家の文章読本』海外作家の仕事場、アメリカ篇2)
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
あの川のほとりで
■原書

Last Night in Twisted River: A NovelLast Night in Twisted River: A Novel
(2010/06/15)
John Irving

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■翻訳書

あの川のほとりで〈上〉あの川のほとりで〈上〉
(2011/12)
ジョン アーヴィング

商品詳細を見る

あの川のほとりで〈下〉あの川のほとりで〈下〉
(2011/12)
ジョン アーヴィング

商品詳細を見る




[MY OWN REVIEW]

Last Night in Twisted River
(2009)

久しぶりに大好きなアーヴィングの世界に浸れてとても嬉しい。最初は図書館で借りて読んでいたが、結局購入。いい文学が自分の手元にあるというのは幸せ。内容については下巻を読み終えてから。

やはりアーヴィングは面白い。ニューヨークタイムズ紙のミチコ・カクタニが「この作品はアーヴィングの特徴のショーケースである」と言っているように、これまでのアーヴィング作品を思い出しながら、面白く読めた。後半、時系列に沿わなくなってからもアーヴィングらしい周到さで話が見えなくなることはなかった。また時間をかけて少しずつ詠んだが、アーヴィングは詳細に書き込む作家だから、時間がたっても細かい部分を忘れることもなかった。登場人物が死んだと書かずに過去形で語るところなどは、スタインベックの書き方を彷彿とさせる。物語を組み立てていく描写は、アーヴィングもこんな風に書いていくのだろうかと興味深く読んだ。
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
UNTIL I FIND YOU
■原書

Until I Find You/John Irving (著)
ハードカバー: 824 p ; 出版社: Random House Inc (T) ; ISBN: 1400063833 ; (2005/07/12)

Publishers Weekly
いささかまとまりに欠けるアーヴィングの新作(『第四の手』以来)の主人公は、俳優のジャック・バーンズ。自分のアイデンティティーと父親の姿を追い求め、尊大でわざと異常なふるまいをする何人もの女たちと性的関係をもつ。

小説の冒頭(年代は1969年)で、4歳のジャックはトロントに住むタトゥー・アーティストの母親アリスに連れられて、家出したジャックの父親ウィリアム・バーンズを探すため、1年間、北ヨーロッパを回る。父親は教会のオルガン奏者で、「(タトゥーの)墨にとりつかれた」男だ。

トロントに戻ったアリスは、「女の子の間においておけば安全」だろうという誤った考えから、ジャックを女子校の聖ヒルダ学院に入学させる。ジャックは次に、メーン州にある男子ばかりの大学進学予備校のレディング校に移る。年上の少女や大人の女性から性的な誘惑にさらされながら少年時代を送ったジャックは、世界的に有名な俳優になり、脚本家としてアカデミー賞を受賞する。

やがて彼は、父親にまつわる真実を求めて子供のときに過ごしたヨーロッパにおもむくが、これは自分が正常になるための旅でもあった。繰り返される露骨な性的描写にはうんざりしてくるが、タトゥー・パーラーの素朴な仲間意識、ハリウッドのきらびやかな世界、純化されていくジャックの感情、異母妹との出会い、父親との新たな結びつきなど、わいせつでない部分のアーヴィングの表現は見事としかいいようがない。


■翻訳書

また会う日まで 上また会う日まで 上
(2007/10/30)
ジョン・アーヴィング

商品詳細を見る

また会う日まで 下また会う日まで 下
(2007/10/30)
ジョン・アーヴィング

商品詳細を見る



[MY OWN REVIEW]
Until I Find You (2005)
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
第四の手
■原書

The Fourth Hand/John Irving (著)
マスマーケット: 352 p ; 出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345463153 ; 1 Ballanti 版 (2003/04/29)

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新薬開発と医療技術の進歩による「奇跡」はニュース性が高い。例外なくマスコミによって大々的に報じられ、小説の格好の題材となる。最近では、フランスで行われた腕の移植手術が話題になった。けっきょくは術後治療に失敗、切断という結果に終わったが、この一件について医療倫理学者はこう語る。心臓や肝臓などの生きるために不可欠な臓器は、うまい具合に体内にあるため目に触れることはない。だが腕は外からはっきり見えるものだし、片腕を失っても間違いなくひとは生きていける、と。しかし、ジョン・アーヴィングは10作目にあたる本小説で、大胆にもその問題を取り上げた。そこには1本の左腕の移植手術をめぐり、提供者、患者、外科医、熱狂的アメフト・ファンが巻き起こす一大騒動が描かれている。

パトリック・ウォリングフォードはニューヨークのテレビジャーナリスト。インドでサーカスの取材中、檻に入ったライオンにかみつかれ左腕を失う。生放送だったため、画面にはその瞬間も笑顔を絶やさない彼の姿が映し出された(ただし、それはどこかうろたえたような微笑だった。見覚えはあるけれど、誰だかはっきり思い出せない相手に出会ったときのような)。これによって、パトリックは「あのライオンの人」として一躍有名になる。

そんなある日、パトリックに腕を移植する話がもちあがる。執刀はボストンのスーパー外科医、ニコラス・M・ザジャック。息子と犬のフンとマラソンに執着を見せる、この風変わりな男はとにかく精力的。世界初の腕の移植手術に意欲満々だ。だが提供者(いや、むしろ提供者の未亡人というべきか)はいくつかの契約条項を求めてきた。手術前にパトリックに会わせること、そして手術後も彼を訪問する権利を与えること…。

アーヴィングは主役も脇役も見事にまとめあげ、ほどよい風刺の利いた洗練された物語を完成した。『The Fourth Hand』は明らかにただの喜劇ではない。「贖罪としての愛」を描いた、深い味わいのある小説である。

The Fourth Hand: A Novel (Ballantine Reader's Circle)/John Irving (著)
ペーパーバック: 352 p ; 出版社: Ballantine Books ; ISBN: 0345449347 ; (2002/05/14)

The Fourth Hand/John Irving (著)
ハードカバー: 316 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0375506276 ; (2001/07/03)



■翻訳書

第四の手/ジョン・アーヴィング (著), 小川 高義
単行本: 395 p ; 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4105191101 ; (2002/07)

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『ガープの世界』でその名を世に知らしめて以来、数々の人気小説を生み出しているジョン・アーヴィングが2001年に発表した作品の邦訳。長編10作目にあたる。

物語は突拍子もなく幕を開ける。報道番組のレポーターであるパトリックは、取材中に起きたある事件―― なんと数十秒の間に左手を丸ごと失ってしまうのだ―― から一躍有名人に。しかも、その瞬間はカメラに見事収められ、一部始終が放送される。

テンポのよいストーリー展開で、まるで映画を見ているかのような映像が頭に浮かんでくる。手の移植の第一人者といわれる医者(しかし過去1度しか経験がない)、フンが大好物の犬を飼っているその息子、事故で死んだ夫をパトリックの左手のドナーにと夫が死ぬ前から考える妻など、パトリックの左手の移植を巡って登場するキャラクターたちも魅力だ。また、パトリックの行動を通して、他人の不幸をネタにするテレビ報道の体制を皮肉たっぷりに描いているところも嫌みなく楽しめる。

そして何よりも、下半身にだらしなく、欲情のままに生きてきたダメ人間パトリックが、左手を失ったことをきっかけに、次第に愛や信頼に重きを置くようになる様に心が温まる。意中の女性に愛を告白するも、正直になりすぎて一歩退かれるなど、魔がさした人間の過ちを滑稽に描写するジョン・アーヴィングのテクニックも見事である。(松本芹香)

内容(「MARC」データベースより)
ライオンに手を喰われたTVマン。移植手術を目前に「手」の未亡人が会いにきて…。稀代の女ったらしが真実の愛に目覚めるまでの、迷い多き日々をつぶさに描く、抱腹の純愛小説。



[MY OWN REVIEW]
The Fourth Hand (2001)

ハンサムで稀代のプレイボーイであるテレビのアンカーマンPatirick Wallingfordは、サーカスの取材中にライオンに左手を食いちぎられてしまう。その後、自殺したOtto Clausenの左手を、Dr. Zajackによって移植されるが、移植後1年で再び失ってしまう。移植前に、Ottoの妻Dorisのたっての願いで子どもを作る羽目に陥り、期せずして父親となる。数限りない女性と関係を持ちながらも、真実の愛に目覚めていくPatrickだが、ついに「第四の手」を手に入れる。

Patrickは彼の元妻によれば、「けして大人になれない、いつまでも子どものままの男」である。なるほど言い寄る女性にはけして嫌と言えず、欲しいものは欲しいと単純に行動してしまう男だ。文中に登場するE.B.Whiteの『Charlotte's Web』や『Stuart Little』は、彼の子どもっぽい一面を象徴しているということだろうか。

対するMrs. Clausen(=Doris)は「とことん大人の女性」という設定。いきなり子どもを作って欲しいとPatrickに迫り、その場で事に及んでしまうあたりは、クレージーな女としか見えないが、実は自分の意志をちゃんと持った、しっかりと地に足のついた大人の女性で、彼女は心の底から夫の死を悲しんでいたのである。彼女は左手よりもっと大事な、つまり心底愛していた夫を失ったのだ。夫との間に子どもができなかった彼女は、その夫の片鱗を所有する男に、最後の望みを託したということだろう。

PatrickはDorisを愛するようになるが、それは彼女が多分に母性を持っていたことと、他の女性にない強さをもっていたからかもしれない。彼は無邪気に「愛している」と言うが、彼女は「愛するようにつとめる」と言っているように、自分の気持ちが決定するまでは、けして相手に期待させないという意志の強い女性。子どもを作ったいきさつは仰天ものだが、本来は夫の面影が消えるまで、他の男性は愛することが出来ないという女性だったのだ。

アーヴィングは今回、コメディ&ラブストーリーといった感じの作品を書きたかったようだが、それぞれのエピソードや言い回しなど、十分にコメディの要素があるものの、最後にはコメディをラブストーリーが上回り、「大人の愛の物語」となっている。最後にDorisの真意がわかると、たとえようもなく切なく、胸を打たれる。一見、主人公はPatrickのようだが、実はこの話はMrs. Clausen(=Doris)の物語だったのである。

アーヴィングは小説を書く前に、全ての登場人物の性格を決定しているということだが、この作品でも、それぞれのキャラクターが非常にはっきりしていた。アーヴィング独特の奇怪な世界も健在で、サーカスやどこかに障害がある人(肉体的および精神的にも)など、事欠かない。その代表がDr. Zajackの一家だろう。そういったイメージを象徴する動物(これもお約束)は、Dr. Zajackの犬で、『ホテル・ニューハンプシャー』に登場した犬のソローを彷彿とさせる。

ところで「第四の手」とは一体何だったのか。

それが分かった時、この小説がラブストーリーであることを、深く認識できるだろう。ラストはさすがアーヴィング!といった終わり方で、じっくり時間をかけて読んだ甲斐があったという満足感があった。
| ジョン・アーヴィング | comments(0) |
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